本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

令和5年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−14

IoTは、あらゆるモノがネットワークにつながり、新しい価値を生むが、新たなリスクの発生が懸念される。IoTコンポーネントの開発指針として、ライフサイクルに合わせて、「方針 (つながる世界の安全安心に企業として取り組む)」「分析 (つながる世界のリスクを認識する)」「設計 (守るべきものを守る設計を考える)」「保守 (市場に出た後も守る設計を考える)」及び「運用 (関係者と一緒に守る)」の5つのフェーズが定義され、それぞれのフェーズで複数の指針が提示されている。指針に関する次の記述のうち、分析フェーズにおける指針として適切なものはどれか。

@ 時間が経っても安全安心を維持する機能を設ける。

A 内部不正やミスに備える。

B 守るべきものを特定する。

C つながることによるリスクを一般利用者に知ってもらう。

D 自身がどのような状態かを把握し、記録する機能を設ける。


正解

B


解説

@ 保守フェーズにおける指針である。
保守フェーズの指針は「自身がどのような状態かを把握し、記録する機能を設ける」「時間が経っても安全安心を維持する機能を設ける」である。

A 方針フェーズにおける指針である。
方針フェーズの指針は「安全安心の基本方針を策定する」「安全安心のための体制・人材を見直す」「内部不正やミスに備える」である。

B 正しい。分析フェーズの指針は「守るべきものを特定する」「つながることによるリスクを想定する」 「つながりで波及するリスクを想定する」「物理的なリスクを認識する」である。

C 運用フェーズにおける指針である。
運用フェーズの指針は「出荷後もIoTリスクを把握し、情報発信する」「出荷後の関係事業者に守ってもらいたいことを伝える」「つながることによるリスクを一般利用者に知ってもらう」である。

D 保守フェーズにおける指針である。

設計フェーズの指針は「個々でも全体でも守れる設計をする」「つながる相手に迷惑をかけない設計をする」 「安全安心を実現する設計の整合性をとる」「不特定の相手とつなげられても安全安心を確保できる設計をする」 「安全安心を実現する設計の検証・評価を行う」である。

V−13 目次 V−15