技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。

�@　元来グラフィックス計算用のプロセッサとして開発されたが、GPUを置き換える汎用性を持つようになったため、CPUをGPUに置き換えたAIコンピュータが登場した。

�A　複雑な分岐処理などの性能はCPUよりも劣るが、大量のデータに対して同一の演算を行うSIMD型の処理となる並列性の高い処理はCPUよりも高い性能を示す。

�B　GPGPUは、条件分岐が混じらない単精度浮動小数点演算を得意とするため、ニューラルネットワークシミュレーションの高速化に大きな効果を発揮する。

�C　多数のGPUを搭載したスーパーコンピュータの登場とともに、流体力学、分子動力学をはじめとしたさまざまなシミュレーションプログラムが実行されるようになった。

�D　ディープラーニングに代表される機械学習アプリケーションの実行が高速化されるようになった。

�@　不適切である。そもそも「(GPUが)GPUを置き換える汎用性を持つようになったため、CPUをGPUに置き換えた」という表現がおかしい。
ちなみに、CPUやGPUに置き換わるものとしては、FPGAがある。FPGA (Field Programmable Gate Array) は、ユーザーが現場 (フィールド) で自由に回路をプログラムできるデバイスのことである。

�A　SIMD (Single Instruction/Multiple Data) は、単一命令ストリームで複数のデータストリームを処理する方式である。

�B　GPGPU (General-Purpose computing on Graphics Processing Units) は、画像処理を高速に行うGPUを画像処理以外の汎用的な用途に応用する技術のことである。

�C　GPU (Graphics Processing Unit) は、画像処理を行う主要部品である。

�D　GPUは人工知能や音声認識、暗号処理などの分野でも広く普及している。