本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

令和2年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−14

ド・モルガンの定理より、基本論理回路はNAND回路のみで構成することができる。NAND回路を下図のように構成した際、表のような結果が出力された。構成された基本論理回路として、最も適切なものはどれか。


 ┌───┬───┬───┐
 │入力A│入力B│出力Y│
 ├───┼───┼───┤
 │ L │ L │ L │
 ├───┼───┼───┤
 │ L │ H │ H │
 ├───┼───┼───┤
 │ H │ L │ H │
 ├───┼───┼───┤
 │ H │ H │ L │
 └───┴───┴───┘

@ EX-OR  A EX-NOR  B NAND

C NOR  D RS-FF


正解

@


解説

@ 正しい。EX-ORは、排他的論理和である。XORやEORとも略される。

A EX-NORは、排他的否定論理和である。入力と出力結果は以下のとおりとなる。
 ┌───┬───┬───┐
 │入力A│入力B│出力Y│
 ├───┼───┼───┤
 │ L │ L │ H │
 ├───┼───┼───┤
 │ L │ H │ L │
 ├───┼───┼───┤
 │ H │ L │ L │
 ├───┼───┼───┤
 │ H │ H │ H │
 └───┴───┴───┘

B NANDは、否定論理積である。入力と出力結果は以下のとおりとなる。
 ┌───┬───┬───┐
 │入力A│入力B│出力Y│
 ├───┼───┼───┤
 │ L │ L │ H │
 ├───┼───┼───┤
 │ L │ H │ H │
 ├───┼───┼───┤
 │ H │ L │ H │
 ├───┼───┼───┤
 │ H │ H │ L │
 └───┴───┴───┘

C NORは、否定論理和である。入力と出力結果は以下のとおりとなる。
 ┌───┬───┬───┐
 │入力A│入力B│出力Y│
 ├───┼───┼───┤
 │ L │ L │ H │
 ├───┼───┼───┤
 │ L │ H │ L │
 ├───┼───┼───┤
 │ H │ L │ L │
 ├───┼───┼───┤
 │ H │ H │ L │
 └───┴───┴───┘

D RS-FFは、RSフリップフロップのことである。なお、「RS」は、リセット (Reset) とセット (Set) に由来している。

V−13 目次 V−15