IPv6についての記述として次のうち、最も不適切なものはどれか。
@ IPv6で1つのネットワークインタフェースに設定できるIPアドレスは1つだけである。
A IPv6ではブロードキャストが廃止され、IPv4ではブロードキャストで行われていたことがマルチキャストで行われる。
B ヘッダ全体の長さが可変だったIPv4に対し、IPv6では固定されている。
C IPv6では、IPv4でARPによって実現していたリンク層のアドレス解決を、ICMPv6 を使った近隣探索プロトコルが実現している。
D IPの上位の層を担うTCPやUDPなどのプロトコルは、IPv6においてもIPv4と同様に利用できる。
@
@ 不適切である。IPv6で1つのネットワークインタフェースに複数のIPアドレスを設定できる。
A IPv6ではネットワークに負荷がかかるブロードキャストが廃止されている。
ブロードキャストは、ネットワーク内のすべてのノードにデータを送信することである。
B IPv6のヘッダは40バイト (320ビット) の固定長である。
C ICMPv6 (Internet Control Message Protocol for IPv6) は、IPv6で用いられるIP通信の制御や通信状態の診断、エラー通知などを行うためのネットワーク層のプロトコルである。
D TCP (Transmission Control Protocol) は、TCP/IP環境で使われる伝送制御プロトコルの一つであり、コネクション型の通信を行う。
UDP (User Datagram Protocol) は、TCP/IP環境で使われる伝送制御プロトコルの一つであり、コネクションレス型の通信を行う。
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