キャッシュのアクセス時間が2サイクルで、キャッシュにヒットする率が90%、残りの10%はキャッシュミスして400サイクルかかるメインメモリをアクセスするコンピュータを考える。これに、10サイクルでアクセスできる2次キャッシュを付け加えると、1次キャッシュでのヒット率は変わらず90%で、2次キャッシュでは7.5%がヒッ ト、2.5%のアクセスがミスとなった。次のうち、平均アクセスサイクル数の変化についての記述として、最も適切なものはどれか。
@ 2次キャッシュを追加した方が、平均アクセスサイクル数が約10倍になる。
A 2次キャッシュを追加した方が、平均アクセスサイクル数が約3倍になる。
B 2次キャッシュを追加した方が、平均アクセスサイクル数が約1.2倍になる。
C 2次キャッシュを追加した方が、平均アクセスサイクル数が約0.3倍になる。
D 2次キャッシュを追加した方が、平均アクセスサイクル数が約0.1倍になる。
C
2次キャッシュを追加する前の平均アクセスサイクル数は
2×90% + 400×10% = 1.8 + 40 = 41.8サイクルである。
10サイクルでアクセスできる2次キャッシュを追加した時の平均アクセスサイクル数は
2×90% + 10×7.5% + 400×2.5%
= 1.8 + 0.75 + 10 = 12.55サイクルである。
したがって
12.55 ÷ 41.8 ≒ 0.3で、平均アクセスサイクル数が約0.3倍になる。
V−9 | 目次 | V−11 |