以下の表は、アルファベットA={a、b、c、d}に対する符号C1〜C5を示している。情報源符号化に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
┌─┬────┬────┬────┬────┬────┐
│A│ C1 │ C2 │ C3 │ C4 │ C5 │
├─┼────┼────┼────┼────┼────┤
│a│0 │0 │00 │00 │0 │
├─┼────┼────┼────┼────┼────┤
│b│1 │1 │10 │01 │10 │
├─┼────┼────┼────┼────┼────┤
│c│10 │10 │01 │10 │110 │
├─┼────┼────┼────┼────┼────┤
│d│10 │11 │011 │11 │111 │
└─┴────┴────┴────┴────┴────┘
@ 符号C1は正則であるが、一意復号可能ではない。
A 符号C2は正則であり、一意復号可能である。
B 符号C3は一意復号可能ではないが、瞬時符号である。
C 符号C4は一意復号可能であり、瞬時符号である。
D 符号C5は一意復号可能であるが、瞬時符号ではない。
C
正則は、変換前の文字が異なれば、符号化後も異なることである。
符号C1は、cもdも符号化後は10であるため、正則ではないが、符号C2〜C5は、正則である。
一意復号可能は、復元した場合に一意に復元できることである。
符号C1の場合、例えば符号化した結果が 10であれば、復号化するとbaになるのかcになるのか決定できない。
同様に符号C2も一意復号可能ではない。
C3、C4、C5は一意復号可能である。
瞬時符号は、符号の最終ビットを読んだ時点で復元できることである。
C1、C2は復号化できないため、瞬時符号ではない。
C3は、01011の場合、cの復元に3番目の0を読まないと判断できないので瞬時符号ではない。
C4、C5は瞬時符号である。
ちなみに
a:1
b:10
c:100
d:1000 の場合、
符号化した結果が、1100であれば、最初の1を読んだ段階ではaが決まらず、2文字目の1を読んだ時に初めて、aが決定できるため、瞬時符号ではない。
V−5 | 目次 | V−7 |