プロジェクト管理において、資源、スケジュールの優先順位、個人の作業スタイルなどに起因する競合や衝突が生じる場合がある。これをコンフリクトという。コンフリクトを解消することをコンフリクト・マネジメントという。チーム環境におけるコンフリクト・マネジメントの特徴の中で、プロジェクトマネージャが認識すべき事柄の説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
@ コンフリクトは当然のことであり、コンフリクト自体が、従来とは異なる解決策を探す力となる。
A コンフリクトはチームの課題である。
B コンフリクトをオープンにすることが、コンフリクトの解決につながる。
C コンフリクトの解決に当たっては、現在に焦点を当てるよりも過去に焦点を当て、コンフリクトの原因を探るべきである。
D コンフリクトの解決に当たっては、個人の人間性に対してではなく、課題に焦点を当てるべきである。
C
C コンフリクトの解決に当たっては、過去に焦点を当てるよりも現在に焦点を当て、コンフリクトの原因を探るべきである。
コンフリクトの解決法には 以下のような方法がある。なお、◎○×は解決方法の評価を表す。
強制:×
他者を犠牲にして自分の観点を押し付ける。
撤退や回避:×
コンフリクトから身を引く。
鎮静や適応:○
意見のうち同意できる部分を強調する。
妥協:○
当事者全員が、ある程度満足できる解決策を模索する。
協力:○
異なる観点から、複数の視点や見識を取り込む。これは合意と、確約につながる。
対峙や問題解決:◎
いろいろな手段を検討して課題の解決にあたる。ギブ&テイクの態度と、オープンな対話が必要である。
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