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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成26年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−23

アーンドバリューマネジメントによりプロジェクトの進捗管理を行っている。SPI (スケジュール効率指数) は1.0以上であるがCPI (コスト効率指数) が1.0以下の場合、プロジェクトの状態に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

@ 計画よりもあまりに効率が良いため、計画自体に問題がないか、又は品質に問題ないかを確認すべき状態である。

A 計画よりも生産性が高く、問題がないため現状を維持すべき状態である。

B コストに余裕があるため、コストを追加投入してでもスピードアップが必要といえる状態である。

C スケジュール及びコストともに問題であり、原因と対策が明確な場合は、スコープの変更を含めて、計画の見直しを検討すべき状態である。

D スケジュールに余裕があるため、スピードを落としてコスト抑制を行うべき状態である。


類題

R01 V-14

R05 V-24


正解

D


解説

EVM ( Earned Value Management) は、プロジェクトの費用とスケジュールの観点から当初計画と実績を比較して進捗管理する管理手法である。
SPI (Schedule Performance Index) はスケジュール効率指数で、1より値が小さいと、予定よりも作業が遅れていることを示す。
CPI (Cost Performance Index) は、コスト効率指数で、1より値が小さいと、費用が嵩んでいるいることを示す。

SPI > 1 で、 CPI < 1であるため、予定より進んでいるが、品質に問題はないかを確認し、またコストが予定よりも多くかかっているため、コストを抑えるようにする必要がある。

@ SPIが1より大きいだけでは、「あまりにも効率が良い」とは言い切れない。

A コストが予定よりもかかっているため、問題がある。

B コストに余裕はなく、抑制する必要がある。

C スケジュールは予定より進んでいるためそれほど問題ではない。

D 正しい。

V−22 目次 V−24