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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成26年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−16

UMLのクラス図を用いて、1人の顧客が同じ商品を0回以上注文できる状況を表現する概念モデルを作成した。このモデルの誤りの指摘として、不適切なものはどれか。ここで、各属性にはそれぞれ妥当な値が設定されるものとする。

 ┏━━━━┓       ┏━━━━┓       ┏━━━━┓
 ┃ 個人 ┃       ┃ 注文 ┃       ┃ 商品 ┃
 ┠────┨顧客     ┠────┨    注文品┠────┨
 ┃氏名  ┠───────┨注文番号┠───────┨品名  ┃
 ┃住所  ┃0..*  1┃注文日 ┃1  0..*┃定価  ┃
 ┗━━━━┛       ┃数量  ┃       ┗━━━━┛
              ┗━━━━┛ 

@ 1つの商品が複数回注文されることがある。

A ある注文の顧客を1人に特定できないことがある。

B 個人が注文できるのは、1度だけである。

C 商品を指定しない注文ができる。

D どの顧客がいつ注文したかはわかる。


正解

@


解説

個人 1 ── 0..* 注文」は、1つの注文に対して、0個以上複数の個人(商品)が関係するという意味である。「誤りの指摘として、不適切なものはどれか」という表現が遠まわしで、なんとも微妙。

@ 不適切である。注文 1 ── 0..* 商品 であり、1つの商品が複数回注文されることがある。誤りの指摘として不適切であり、正解となる。

A 1つの注文に対して、複数の個人(顧客)が関係するため、顧客を1人に特定できないことがある。

B 個人 1 ── 0..* 注文の表現がないため、問題の個人が注文できるのは、1度だけでということになり、問題の概念モデルは誤りということができる。

C 注文 1 ── 0..* 商品 であり、商品を指定しない注文ができてしまう。

D 誤りの指摘とは言い難い。何を誤りとしているのか不明である。どの顧客がいつ注文したかは判るので正しい指摘である。
どの顧客がいつ注文したかぐらいはわかる (けど、概念モデルは誤り。)」というニュアンスだろうか?

問題に対して正確に解答するなら、@とDが不適切と言える。

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