CPUの命令セットアーキテクチャとして、CISCとRISCがある。これらの説明として最も適切なものはどれか。
@ CISCの命令形式は固定長命令形式である。
A CISCは複雑な操作を実行する命令を処理するためにパイプラインなどの技術を駆使し性能を向上させた技術を確立しており、近年、この技術をフルに利用することでRISCは命令数の追加を行うなど、両者の融合が進み技術的な差は解消しつつある。
B RISCでは、汎用目的に対応するために、命令の種類が豊富である。
C RISCでは、複雑な命令を小型機から大型機に至るファミリとして実現するために、マイクロプログラムによる制御を行っている。
D RISCは1命令で多くの処理を実行できるために、高機能化・高性能化に向いている。
A
RISC (Reduce Instruction Set Computer = 縮小命令セットコンピュータ) は、複数の縮小命令をパイプライン技術を駆使して、演算速度の向上を図ったコンピュータのことである。
CISC (Complex Instruction Set Computer) は、RISCマシンが考案されたときにその対語として呼ばれるようになったコンピュータのことである。
@ RISCは固定長命令形式であるが、CISCは可変長である。
A 正しい。
B Reduceの名のとおり、命令の種類を減らしている。
C マイクロプログラムによる制御を行っていたのはCISCである。
D パイプライン処理によって、1命令1クロックで命令を実行する。従って、1命令で多くの処理を実行できない。
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