下図に示すようなトポロジを持つMANET (Mobile Ad-hoc Network) において、送信元ノードSから宛先ノードDにデータを転送したい。ルーティングプロトコルにDSR
(Dynamic Source Routing) を用いるとき、経路探索プロセスにおけるRREQ (Route Request) パケットのフラッディングからRREP
(Route Reply) パケットの受信までを含めた宛先ノードまでのデータ転送に要する時間を@〜Dの中から選べ。
ただし、経路探索の開始からデータ転送完了までの間、トポロジの変化が起きないものとする。また、ノード間1ホップの通信時間を同じと仮定し、この時間を単位時間Tとする。ノード上での計算時間は無視するものとし、ノード上で経路情報のキャッシュも行われていないものとする。データ転送時の確認応答
(Acknowledgement) に要する時間も無視するものとする。
@ 3T A 4T B 6T C 9T D 12T
C
S → A → B → Dが最も短い経路となりその時間は3Tである。
RREQ (経路要求) → RREP (経路返答) により経路が確立し、宛先ノードまでのデータ転送が行われる。
従って、パケットのフラッディングから宛先ノードまでのデータ転送に要する時間は、
3T + 3T + 3T = 9Tである。
なお、フラッディングは、接続されているすべてのノードにパケットを送信することであるが、ネットワーク環境では、スイッチングハブで行われる。
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