本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

平成20年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

W−20

下記のER図は、各エンティティ間のカーディナリティを、1又はnで表している。このとき、この図から読み取れない事実は、@〜Dのうちどれか。

┌─────┐n           1┌─────┐
│営業エリア├─────────────┤ 居住地域 │
└──┬──┘             └──┬──┘
  n│                  1│   
  1│                  n│   
┌──┴──┐1 n┌─────┐n 1┌──┴──┐
│ 営業マン ├───┤  注文  ├───┤  顧客  │
└─────┘   └──┬──┘   └─────┘
            1│
            n│
          ┌──┴──┐
          │ 注文明細 │
          └──┬──┘
            n│
            1│
          ┌──┴──┐
          │  商品  │
          └─────┘

@ 営業マンは、複数の営業エリアを担当することがある。

A 注文を処理する営業マンは、顧客ごとに1人いる。

B 1つの注文には、複数の注文明細がありうる。

C 顧客の居住地域に対して、営業エリアは複数個のことがある。

D 1つの商品は、複数の注文明細に記入されることがある。


正解

A


解説

カーディナリティとは、直訳すると濃度である。ER図においては、一つの値に対するリレーション (つながり) の数のことである。

@ 営業マン 1 - n 営業エリアより、一人の営業マンが、複数の営業エリアを担当することが読み取れる。

A 正しい。営業マン 1 - n 注文 n - 1 顧客より、例えば顧客1人が3つ注文して、それぞれの注文を3人の営業マンで対応することがあるうる。
もし、営業マン 1 - n 顧客 であれば、注文を処理する営業マンは、顧客ごとに1人いることが読み取れる。

B 注文 1 - n 注文明細より、1つの注文には、複数の注文明細がありうることが読み取れる。

C 居住地域 1 - n 営業エリアより、顧客の居住地域に対して、営業エリアは複数個のことがあることが読み取れる。

D 商品 1 - n 注文明細より、1つの商品は、複数の注文明細に記入されることがあることが読み取れる。

W−19 目次 W−21