以下のデータベースのログが記録されていた。undo/redo方式を採用したシステム障害後の回復リスタートの手順として、最も適切なものを@〜Dの中から選べ。ここで[b,
T]はトランザクション T の開始、[w, T, X]はトランザクション T による領域 X へのwrite操作、[c, T]はトランザクション
T のコミット操作を表す。
[b, T1], [w, T1, A], [b, T2], [c, T1], [b, T3], [w, T3, B],
[w, T2, C], [w, T3, D], [c, T2]
@ [w, T1, A] と [w, T2, C] の undo を行う。
A [w, T1, A] と [w, T2, C] の undo 処理を行い、つぎに[w, T3, B] と[w, T3, D] のredo を行う。
B [w, T3, D] と [w, T3, B] の undo 処理を行い、つぎに[w, T1, A] と[w, T2, C] のredo を行う。
C [w, T3, D] と [w, T3, B] の redo 処理を行い、つぎに[w, T1, A] と[w, T2, C] のundo を行う。
D [w, T1, A] と [w, T2, C] の redo 処理を行う。
B
undo はロールバック (元に戻す)、redo はロールフォワード (やり直し) である。
基本的には、更新されずにシステム障害が発生した場合は、ロールバックする。また、更新後にシステム障害が発生した場合は、ロールフォワードする。
トランザクションは3つあり、それぞれに分解すると以下のとおり。
T1:[b, T1], [w, T1, A], [c, T1]
T2:[b, T2], [w, T2, C], [c, T2]
T3:[b, T3], [w, T3, B], [w, T3, D] コミットなし。
すなわち、T1、T2は更新済みであるため、redo を行う。
T3は 更新されていないため、undo を行う。
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