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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成17年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

Ⅳ-29

ログに基づくデータベースの障害回復について述べた次の説明で誤っているものを選べ。

① データベースはバックアップを定期的に取るように求められている。

② メディア障害の回復で、チェックポイントを利用する場合もある。

③ 各ディスクの故障が平均年1回の独立事象と仮定すると、ディスクの二重化による同時の故障発生は数千年から数万年に一度と予測されている。

④ メディア障害が発生しえないと仮定した場合、処理中の全トランザクションが終了すればログフアイルの内容は必要なくなる。

⑤ ロールフォワードはデータベースの処理をやり直して障害回復をする。


正解


解説

① データベースは定期的にバックアップを取り、バックアップメディアは遠隔地に保管することが望ましい。

② 正しい説明である。

③ 故障率が 1/365とすると、 二重化によって同時に故障する確率は
(1/365)2 = 0.0000075
0.0000075 × 365 = 2,740年
つまり、2,740年に一度となる。

④ 誤りである。DB障害や、停電などによるシステムの停止などで復旧する際に、ログフアイルの内容は必要になる。

⑤ ロールフォワードは、データベースに障害が発生したような場合に、チェックポイントまでのデータを再現し、トランザクションログを用いて、障害直前の状態に戻すことである。
ロールバックは、トランザクション処理の途中で障害が発生したような場合に、トランザクションログを用いてトランザクション開始時点の状態に戻すことである。

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