本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

平成17年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

W−26

通常、大きなシステムはモジュールに分割して実装される。このモジュール分割の評価基準の説明として、最も不適切なものを選べ。

@ 個々のモジュールの凝集度 (cohesion) または強度 (strength) は強いほどよい。

A 機能的な関連は弱いが実行する時間が近い機能群を一つのモジュールにまとめる方法は避けた方がよい。

B モジュール間の結合度 (coupling) は強いほどよい。

C モジュール間で共通にアクセスできるデータを介して情報をやり取りする方法は避けた方がよい。

D 一方のモジュールが他方のモジュールの内容に直接アクセスする方法は避けた方がよい。


正解

B


解説

モジュール強度 (凝縮度) は、強い方が良いプログラムであり、
モジュール強度は、強い順に以下となる。
 機能的強度 > 情報的強度 > 連絡的強度 > 手段的強度 > 時間的強度 > 論理的強度 > 暗号的強度

また、 モジュール結合度は、弱い方が良いプログラムとされている。
モジュール結合は弱い順に以下となる。
 データ結合 < スタンプ結合 < 制御結合 < 外部結合 < 共通結合 < 内容結合

@ 適切な説明である。

A 機能的強度よりも、時間的強度を優先するのは避けた方がよい。

B 不適切である。モジュール間の結合度 (coupling) は弱いほどよい。

C 例えば外部変数を共有するような場合である。共通結合に該当し、結合度が強くなる。避けた方がよいが、使ってはいけない訳ではない。

D 内容結合であり、結合度が最も強くなる。避けた方がよいが、使ってはいけない訳ではない。

W−25 目次 W−27