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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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令和元年度 秋期 応用情報技術者試験問題と解説

問54

プログラムx、y、zの開発を2か月以内に完了したい。外部から調達可能な要員はA、B、Cの3名であり、開発生産性と単価が異なる。このプログラム群を開発する最小のコストは、何千円か。ここで、各プログラムの開発は、それぞれ1名が担当し、要員は開発生産性どおりの効率で開発できるものとする。また、それぞれの要員は、担当したプログラムの開発が完了する時点までの契約とする。

〔プログラムの規模〕
 ┌─────┬───────┐
 │プログラム│   規模   │
 │     │(キロステップ)│
 ├─────┼───────┤
 │  x  │   4   │
 ├─────┼───────┤
 │  y  │   2   │
 ├─────┼───────┤
 │  z  │   2   │
 └─────┴───────┘

〔要員の開発生産性と単価〕
 ┌───┬─────────┬─────┐
 │ 要員 │  開発生産性  │  単価  │
 │   │(キロステップ/月)│(千円/月)│
 ├───┼─────────┼─────┤
 │ A │    2    │  1,000 │
 ├───┼─────────┼─────┤
 │ B │    2    │   900 │
 ├───┼─────────┼─────┤
 │ C │    1    │   400 │
 └───┴─────────┴─────┘

ア 3,200  イ 3,400  ウ 3,600  エ 3,700


正解


解説

各要員の開発生産性あたりの単価は
A: 1,000÷2 = 500千円/キロステップ
B: 900÷2 = 450千円/キロステップ
C: 400÷2 = 400千円/キロステップ
であるから、開発単価は最小のコストに抑えるには、の順に優先して調達することになる。

プログラムxをCが担当すると2か月以内に完了しないため、プログラムxはBが担当することで2か月で完了する。

プログラムyはCが担当し2か月で完了する。
プログラムzはAが担当し1か月で完了する。
(※プログラムyとzの担当をAとCで入れ替えても結果は同じ)

よって開発コストは
プログラムx: 900 × 2か月 = 1,800千円
プログラムy: 400 × 2か月 = 800千円
プログラムz: 1,000 × 1か月 = 1,000千円
これらを合計して、1,800 + 800 + 1,0003,600千円である。

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