本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

平成28年度 春期 応用情報技術者試験問題と解説

問1

nビットの値 L1L2がある。次の操作によって得られる値L3は、L1L2に対するどの論理演算の結果と同じか。

〔操作〕
(1) L1L2のビットごとの論理和をとって、変数Xに記憶する。
(2) L1L2のビットごとの論理積をとって更に否定をとり、変数Yに記憶する。
(3) XYのビットごとの論理積をとって、結果をL3とする。

ア 排他的論理和

イ 排他的論理和の否定

ウ 論理積の否定

エ 論理和の否定


正解


解説

(1) より XL1L2
(2) より Y = NOT(L1L2)
(3) より L3XY

L3XY
= (L1L2) ∩ NOT(L1L2)
= (L1L2) ∩ (NOT(L1)NOT(L2))
((L1L2) ∩ NOT(L1))((L1L2) ∩ NOT(L2))
((L1NOT(L1)) ∪ (L2NOT(L1)))
       ∪ ((L1NOT(L2)) ∪ (L2NOT(L2)))
(φ ∪ (L2NOT(L1)))((L1NOT(L2)) ∪ φ)
= (L2NOT(L1)) ∪ (L1NOT(L2)) 

従って、排他的論理和となり、アが正解である。

【別解】
下図で、
(1) は Y1、Y2、Xの部分
(2) は Y1、Y2、Y3の部分
(3) は (1) と (2) の共通部分だから Y1とY2の部分で、これは排他的論理和である。

 

イの排他的論理和の否定は、X、Y3の部分。
ウの論理積の否定は、Y1、Y2、Y3の部分。
エの論理和の否定は、Y3の部分。

目次 問2