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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成27年度 秋期 高度情報技術者試験問題と解説

問29

経営会議で来期の景気動向を議論したところ、景気は悪化する、横ばいである、好転するという三つの意見に完全に分かれてしまった。来期の投資計画について、積極的投資、継続的投資、消極的投資のいずれかに決定しなければならない。表の予想利益については意見が一致した。意志決定に関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ┌───────────┬───────────┐
 │           │    景気動向    │
 │  予想利益(万円) ├───┬───┬───┤
 │           │ 悪化 │横ばい│ 好転 │
 ├─────┬─────┼───┼───┼───┤
 │     │積極的投資│ 50│150│500│
 │     ├─────┼───┼───┼───┤
 │ 投資計画 │継続的投資│100│200│300│
 │     ├─────┼───┼───┼───┤
 │     │消極的投資│400│250│200│
 └─────┴─────┴───┴───┴───┘

ア 混合戦略に基づく最適意志決定は、積極的投資と消極的投資である。

イ 純粋戦略に基づく最適意志決定は、積極的投資である。

ウ マクシマックス原理に基づく最適意志決定は、継続的投資である。

エ マクシミン原理に基づく最適意志決定は、消極的投資である。


正解


解説

ア 混合戦略は、相手の出方を予想して、ある比率で選択肢を選ぶ戦略である。例えばじゃんけんで、相手がチョキを出す確率が50%の人だったら、グーを50%出すような戦略である。この問の場合には適用できない。

イ 純粋戦略は、ある1つの選択肢を確定的に選ぶ戦略である。例えばじゃんけんで、グーばかりを出し続けるような戦略である。この問の場合には適用できない。

ウ マクシマックス原理は、最良の場合を想定し、その中でも最も利得が大きくなるものを選択することである。マクシマックス原理に基づく最適意志決定は、積極的投資となるため、誤りである。

エ 正しい。マクシミン原理は、最悪の場合を想定し、その中でも最も利得が大きくなるものを選択することである。

問28 目次 問30