本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

平成25年度 秋期 応用情報技術者試験問題と解説

問66

あるメーカがビールと清涼飲料水を生産する場合、ケースA〜Fで必要なコストは、表のとおりである。このメーカの生産活動における、両製品のスケールメリットとシナジー効果についての記述のうち、適切なものはどれか。

 ┌───┬───┬─────┬───┐
 │ケース│ビール│清涼飲料水│コスト│
 │   │(万本)│ (万本) │(万円)│
 ├───┼───┼─────┼───┤
 │ A │ 20│    0│ 1,500│
 ├───┼───┼─────┼───┤
 │ B │ 40│    0│ 3,300│
 ├───┼───┼─────┼───┤
 │ C │  0│   10│  500│
 ├───┼───┼─────┼───┤
 │ D │  0│   20│ 1,100│
 ├───┼───┼─────┼───┤
 │ E │ 20│   10│ 1,900│
 ├───┼───┼─────┼───┤
 │ F │ 40│   20│ 4,200│
 └───┴───┴─────┴───┘

ア スケールメリットはあるが、シナジー効果はない。

イ スケールメリットはないが、シナジー効果はある。

ウ スケールメリットとシナジー効果がともにある。

エ スケールメリットとシナジー効果がともにない。


正解


解説

スケールメリットは、規模が大きいほど、より大きな効果が得られることである。
シナジー効果 (相乗効果) は、二つ以上の要因が相互に働き、単体で得られる効果を合わせた以上の、効果が得られることである。

ケースAとBを比較した場合、ビールを2倍生産しているのに、一本当たりのコストが、割高になっている。
ケースCとDの清涼飲料水も場合も同様である。
従って、スケールメリットはないといえる。

一方、ビール20万本と清涼飲料水10万本を別々に生産すると2,000万円のコストがかかるが、同時に生産すると1,900万のコストですむため、シナジー効果がある。
ビール40万本と清涼飲料水20万本の製造の場合も同様である。
従って、シナジー効果はあるといえる。

問65 目次 問67