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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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令和5年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−7

エッジコンピューティングに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

@  エッジコンピューティングは、データの保存、処理を末端のクライアントではなく、遠隔地の大規模なコンピュータグリッドで処理を行うことである。

A ネットワークに接続された端末からのすべてのデータを集め、傾向・特性を分析することがエッジコンピューティングである。

B エッジコンピューティングは携帯電話の基地局から実際の処理を行うサーバまでの領域の最適化を追求することである。

C 現在流れ込んでくるデータ群をリアルタイムで分析し、分析・仮説検証を進める動的なアプローチは、現場に近いエッジコンピューティングが適する。

D 世界中の機器の位置・状況を一元的に管理するIoTは、エッジコンピューティングよりもクラウドコンピューティングに基づいた設計が適する。


正解

C


解説

@ エッジコンピューティングは、データの保存、処理を末端のクライアントで行う。

A ネットワーク分析に関する説明と考えられる。 エッジコンピューティングでは、ネットワークに接続された端末から一元的にすべてのデータを集め、傾向・特性を分析したりせず、 ネットワークに接続された端末でデータ処理を行う。

B 間違いではないが、エッジコンピューティングは携帯電話の分野だけでなく様々な分野で応用されているため、選択肢の中で最も適切ではない。

C 正しい。エッジコンピューティングは、演算処理のリソースをセンサ端末の近傍に置くことによって、アプリケーション処理の低遅延化や通信トラフィックの最適化を行うコンピューティング技術である。

D リアルタイム性が求められる場合は、エッジコンピューティングに基づいた設計が適する。一方、大量のデータを処理・分析する場合は、クラウドコンピューティングに基づいた設計が適する。

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