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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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令和元年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−28

Nancy G.Levesonが提唱した安全性解析手法であるSTAMP/STPA (System-Theoretic Accident Model and Process/System-Theoretic Process Analysis) に関して、次の文で説明される用語として最も適切なものはどれか。

 望んでもいないし計画もしていない、損失につながるようなイベントを指す。損失とは、人命喪失、けが、物損、環境汚染、ミッション喪失、経済的損失といったものである。

@ アクシデント (Accident)

A FTA (Fault Tree Analysis)

B ハザード (Hazard)

C ハザード要因 (Hazard Causal Factor)

D 非安全なコントロールアクション (Unsafe Control Action)


正解

@


解説

STAMPは、システム理論に基づく事故モデル。
STPAは、STAMPに基づくハザード解析手法である。

@ 正しい。

A FTA (Fault Tree Analysis) は、故障や事故の要因を分析する手法であり、従来の安全性解析手法である。

B ハザードは、システムを取り巻く環境が最悪な条件と重なることで、アクシデントにつながる状態である。ハザードには危険の意味がある。

C ハザード要因は、危険の要因となるものである。

D 非安全なコントロールアクションの抽出は、STPAの第1ステップである。
ちなみに
STEP0 前準備1:アクシデント、ハザード 、安全制約の識別
STEP0 前準備2:コントロールストラクチャーの構築
STEP1:非安全なコントロールアクションの抽出
STEP2:ハザード誘発要員の特定
である。

V−27 目次 V−29