グラフ理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
@ 完全2部グラフは、すべての頂点同士が辺で繋がっている。
A 距離を重みとする重み付きグラフでは、ある頂点から別の頂点への移動に要する重みは、どの順路でも常に同じである。
B 頂点から出た辺が同じ頂点に戻るループのみである場合、その頂点は孤立点である。
C 3つの頂点及び3つの辺で構成される単純閉路グラフならば、いずれの頂点でも次数は2である。
D 無向完全グラフでは、頂点の数をnとしたとき、辺の数は2nとなる。
C
@ 2部グラフは、頂点の集合を2つの集合 (部分集合) に分割し、各集合内の頂点同士には辺がないグラフのことである。
完全2部グラフは、2部グラフのうち、全ての頂点がつながっているグラフのことである。
例えば○3つ、●3つがあったとすると、○同士には辺がなく、●同士にも辺がないが、全ての○と全てのの●が辺でつながっているグラフのことである。
A 3辺の長さが、3cm、4cm、5cmの三角形もグラフであるが、3cm, 4cmの辺をたどって移動するのと、5cmの辺をたどって移動するのとでは移動した長さが異なる。
B 孤立点は、辺がない点 (次数が0の点) のことを言う。
C 正しい。3つの頂点全てに2つの辺 (次数=2) がある。
D 無向完全グラフは、全ての点同士が辺で結ばれているグラフである。頂点の数が n であれば、辺の数は n(n-1) / 2本である。例えば四角形の場合、頂点は4つ、辺の数は6つとなる。
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