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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成19年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

W−27

データベースのログ (ジャーナル) を用いた障害回復の説明で、誤っているものはどれか。

@ アンドゥ・ノーリドゥ (undo/no-redo) 方式は、コミット済みの状態に入る前に、書き込み操作のデータはすべてディスクに反映されている。

A アンドゥ・リドゥ (undo/redo) 方式は、コミット済みになるまでディスクにデータを書き込まない。

B ノーアンドゥ・リドゥ (no-undo/redo) 方式は、更新の情報をログのみに記録し、コミットが実行されるまでは、ログ情報以外はディスクへの書き込みをしない。

C アンドゥ・リドゥ (undo/redo) 方式の障害回復では、ログを逆方向にスキャンした後に順方向にスキャンする。

D ノーアンドゥ・リドゥ (no-undo/redo) 方式の障害回復では、書き込み操作が、べき等 (idempotent) でなければならない。


正解

B


解説

アンドゥは、更新を取り消すことで、ロールバックであり、リドゥは、更新をやり直すことで、ロールフォワードである。

@ アンドゥ・ノーリドゥ (undo/no-redo) 方式は障害発生時には、redo は行わず、undo のみを行う。

A アンドゥ・リドゥ (undo/redo) 方式はっ障害発生時は、状況に応じてどちらかを行う。

B 誤りである。コミットが実行されるまでは、ディスクへの書き込みをしない。コミット実行後は、更新の情報をログにのみ記録する。
 ノーアンドゥ・リドゥ (no-undo/redo) 方式は障害発生時には、undo は行わず、redo のみを行う。

C 正しい説明である。

D べき等は、同じ操作を繰り返し行っても同じ結果が得られることである。

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